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日本人の旅行は短すぎる?海外旅行者と比べて見えた「暮らすように旅する」という選択

3泊4日の旅もいい。でも海外では2週間滞在も珍しくない?旅の日数を比べながら、「留学しながら旅する」新しい過ごし方を考えます。

日本人の旅行は短すぎる?海外旅行者と比べて見えた「暮らすように旅する」という選択

みなさんこんにちは。留学サポートスタッフです。

筆者は以前から、ちょっと気になっていることがあります。日本のテレビ番組で、空港で外国人旅行者へ、「日本には何日滞在するんですか?」とインタビューしている場面がありますよね。

すると、「今日から2週間です」「3週間過ごして、今から帰国します」「1か月くらいかな」なんて答えが、意外なほど普通に返ってきます。そのたびに筆者は、「……1か月!?」と思ってしまいます(笑)。

皆さんは旅行へ行くとき、何日くらいあれば「十分」と感じますか?

筆者の場合、一つの場所へ行く旅行なら、3泊4日。長くても5~7日。1週間あれば、「結構ゆっくり旅行できるな」という感覚です。

ところが海外の人たちを見ていると、一つの国に2週間。3週間。時には1か月。そんな旅をしている人も珍しくありません。

では、日本人と海外の人では、本当に旅行期間がそんなに違うのでしょうか?そして、長く滞在すると、旅行はどう変わるのでしょう?

今回は旅行期間に関するデータを調べながら、最後には、「旅行と留学、実は分けなくてもいいのでは?」という新しい旅の形まで考えてみたいと思います。

バックパックを持つ旅行者


まず、一言でいうと……


今回調べて分かったのは、確かに、日本人の旅行は比較的コンパクトです。ただし、「日本人は短く、外国人は全員長い」という単純な話ではありません。

旅行期間には、どこからどこへ行くのか、飛行時間はどれくらいか、休暇を何日まとめて取れるのか、といった条件が大きく影響します。

例えば日本への旅行でも、韓国から来る人と、フランスやオーストラリアから来る人では、滞在期間が全く違います。

そして、データを見ていて筆者が一番面白いと思ったのが、旅行日数が長くなると、「観光する」から「暮らす」に旅の感覚が少しずつ変わっていくことです。


① 日本人の海外旅行、実際は何日くらい?


まず日本人から見てみましょう。

JTBの2025年夏休み旅行動向調査で、旅行先を海外と答えた人(137人)では、旅行日数で最も多かったのは3泊4日(21.2%)でした。次いで、5泊6日(16.1%)、2泊3日(16.1%)となっています。

もちろんこれは「2025年夏休みに海外へ行く人」の調査であり、日本人全員の年間平均旅行日数ではありません。それでも、「数日~1週間程度で海外旅行を組み立てる」という日本人の一般的な旅行感覚は、かなり表れていると思います。

国内旅行では、さらに短くなります。同じJTB調査では、1泊2日が36.5%。2泊3日が32.8%。この2つだけで約7割です。

「金曜日に仕事が終わる」→「土曜日に出発」→「日曜日か月曜日には帰る」

私たちには、とてもなじみのある旅行スタイルです。


② ところが、日本へ来る欧米・豪州旅行者は「10~16泊」


では、海外旅行者はどうでしょう。ここでは、日本を旅行している外国人の実際の滞在日数を見てみます。

観光庁「インバウンド消費動向調査」2025年確報の観光・レジャー目的の平均泊数を国籍別に見ると、かなり興味深い違いがあります。

国・地域日本で過ごす平均泊数
韓国3.44泊
台湾5.55泊
中国6.42泊
米国10.74泊
英国12.82泊
オーストラリア13.18泊
ドイツ15.23泊
フランス16.53泊

こうして見ると、「外国人は長期旅行する」というより、「欧米・豪州など遠くから来る旅行者ほど長く滞在する」と考える方が正確です。

韓国から日本なら平均3.44泊。日本人の近距離海外旅行と、それほど感覚は変わりません。一方、オーストラリアから日本なら約13泊。フランスなら約16.5泊。

「せっかく10時間以上飛行機に乗って行くなら、2週間くらい滞在しよう」という考え方は、とても合理的ですよね。筆者がテレビで見ていた、「日本には3週間います!」という旅行者も、決して特殊な例ばかりではなかったのです。

東京や京都などを、旅する旅行者


③ なぜ日本人は「短い旅」になりやすい?


では、なぜ私たちは比較的短い旅行に慣れているのでしょう。もちろん、理由は一つではありません。

まず考えられるのが、休暇をまとめて確保する難しさです。

厚生労働省の2025年「就労条件総合調査」では、2024年に労働者へ付与された年次有給休暇は平均18.1日。実際に取得したのは、平均12.1日。取得率は66.9%でした。これは過去最高水準ではあります。

ただ、「12日休んでいる」ことと、「12日連続で休める」ことは全く違います。

月曜日に1日、金曜日に1日、病院へ行くために半日、学校行事で1日、というように休暇を分散して使えば、2~3週間の旅行を組むことは難しくなります。実際、エクスペディアの国際調査(2024年)でも、日本では短い休暇を頻繁に取る傾向が指摘されています。

だから私たちは自然と、「限られた休みの中で、どれだけ観光地を回れるか」を考える旅行に慣れてきたのかもしれません。


④ 日本人の旅行は「短期間で、しっかり楽しむ」


それは決して悪いことではありません。

JTBの2025年夏休み調査で、夏休みに国内旅行をする人が旅行の目的として挙げた上位は、次のとおりでした(複数回答)。

  • 家族と過ごす……32.7%
  • リラックスする、のんびりする……28.5%
  • 自然や風景を楽しむ……26.5%
  • 食事、地域の味覚を味わう……26.5%

つまり日本人も、「ただ観光名所を制覇したい」わけではありません。ゆっくりしたい、おいしいものを食べたい、家族と過ごしたい、自然を見たい、と思っています。

ただ、それを2泊3日や3泊4日にギュッと詰め込んでいる、というところが、私たちらしいのかもしれません(笑)。

  • 朝8時にホテル出発。
  • 10時に観光地。
  • 12時に名物ランチ。
  • 14時に次のスポット。
  • 17時にホテル。
  • 翌日はまた移動。

楽しいのですが、帰宅した瞬間、「旅行の疲れを取るために、もう一日休みたい……」となった経験、ありませんか?


世界では「たくさん見る旅」から「その土地に入る旅」へ


最近の旅行研究では、Slow Tourism/Slow Travelという考え方が注目されています。これは単純に、「ゆっくり歩きましょう」という話ではありません。一つの場所に比較的長く滞在し、移動の回数を減らし、その土地の食事、人、暮らし、文化、日常に触れる旅です。

2026年のslow tourism研究レビューでも、「ゆっくり旅すること」は、場所への没入、土地への理解、より深い文化交流を重視する旅行スタイルとして論じられています。

世界34の国・地域、約3万2,000人を対象にしたBooking.comの2025年調査でも、77%が「現地文化を反映した本物らしい体験」を求め、73%が「旅行先で使ったお金が地域コミュニティへ還元されてほしい」と回答しています。

旅行に求めるものが、「有名な場所を見た」から、「その場所で、どんな時間を過ごしたか」へ少しずつ変化しているのです。


長くいると、「観光客」ではなくなってくる


3日間の旅行なら、ホテル、観光地、レストラン、お土産屋さんを中心に動きます。でも、10日、2週間と同じ場所にいると、少しずつ行動が変わります。

  • 最初の3日で有名な観光地へ行く。
  • 4日目。「あそこはもう行ったな」となる。
  • 5日目。計画していなかったけれど、ホテルの近くのカフェへ行く。
  • 6日目。メニューや雰囲気が気に入って、昨日と同じカフェへ行く。すると店員さんから、「また来たね」という顔をされる。

スーパーへ行く。洗濯をする。近所を散歩する。同じ道を歩く。この辺りから、旅行が少し「生活」になってきます。

長期滞在・slow tourismに関する研究でも、長く一つの地域に滞在することは、地域住民や地域企業との接点を増やし、より深い文化的な関わりにつながり得るとされています。

筆者は、この感覚がとても好きです。観光名所を見ることも旅。でも、知らない街で「いつものカフェ」ができることも旅なのです。


だったら「旅行期間=留学期間」にしてしまえば?


海外へ2週間旅行する。海外へ2週間留学する。この二つを、別物として考える必要はあるのでしょうか。

朝から晩まで教室にこもり、休日だけ観光する。これも一つの留学です。

でも、午前中は英語を学ぶ。午後は街を歩く。地元のカフェで英語を使う。スーパーへ行く。週末には少し遠くへ出かける。そんな、「暮らす・学ぶ・旅する」が一つになった留学があってもいいと思います。

1週間海外旅行するなら、その中で英語も学んでみる。2週間留学するなら、その2週間を丸ごと海外旅行として楽しむ。

考えてみると、一石二鳥です。航空券も一回。移動も一回。でも、「英語を勉強した」だけではなく、「海外を旅した」という思い出も一緒に持ち帰れます。


まさに「暮らしながら学ぶ」B'Hoian


この考え方と、とても相性が良いのが、私たちがご案内しているベトナム・ホイアンのB'Hoianです。

B'Hoianのパンフレットを読んでいると、そもそも一般的な、「朝から夕方まで英語授業」という語学学校とは考え方がかなり違います。

コンセプトは、「暮らしの中で学ぶ」というもの。パンフレットでは、英語を「授業の時間だけのもの」とせず、食事や何気ない会話など、一日の流れの中へ自然に溶け込ませる「English as Living」という考え方が紹介されています。

B'Hoianの緑豊かな敷地①

B'Hoianの緑豊かな敷地②

B'Hoianの緑豊かな敷地③

B'Hoianの客室


朝から英語漬け……ではありません


これもB'Hoianのおもしろいところです。パンフレットの週間スケジュールを見ると、例えば平日は次のような流れです。

  • 7:30~ プールなどでリセット
  • 8:00~ 瞑想・ヨガ
  • 10:00~ 仕事・読書・散歩・休息などのフリータイム
  • 12:00~ ランチ
  • 13:00~ 少人数英語グループクラス
  • 15:00~ 希望者は1対1英語やウェルネス体験(別料金)
  • 夕方~ サンセットの時間

そしてプログラムは、1週間から4週間まで、1週間単位で参加できる設計です。

つまり、「英語を学びに海外へ行く」というより、「海外で1~4週間暮らす中に、英語がある」という考え方に近いのです。これは今回の記事テーマそのものだと思います。

アクティビティ①

アクティビティ②


「観光する時間」もしっかり旅の中にある


「せっかくベトナムまで行ったのに、学校だけではもったいない!」という方もいると思います。

B'Hoianのパンフレットには、週末体験として次のようなものが紹介されています。

  • ミーソン遺跡
  • マーブルマウンテン
  • ココナッツボート
  • Dong Dinh Museum
  • ホイアンのMemory Show

しかもパンフレット上では、週末体験は追加料金なしとされています。天候等によって内容・場所が変わる場合はありますが、滞在そのものに地域体験が組み込まれている設計です。

さらに普段の夜も、「絶対に学校で何かをしなければならない」わけではありません。街へ出る。宿で休む。夜のホイアンを歩く。選ぶのは自分です。

だから、留学なのにちゃんと「旅」があります。

アイランド

ココナッツボート


「何もしない日」が旅行にあってもいい


日本人の短期旅行では、「せっかく飛行機代を払ったから」「せっかくここまで来たから」と、予定を埋めたくなります。

でも長く滞在する旅行なら、「今日は、何もしない」という日があってもいい。

  • 朝ゆっくり起きる。
  • カフェに行く。
  • 本を読む。
  • 少し泳ぐ。
  • 仕事をする。
  • 夕方、自転車で街へ出る。

B'Hoianのパンフレットにも、コワーキングスペース、無料の自転車、プール、屋外カフェなどが紹介されています。

実はこういう一日こそ、数年後に、「あのベトナムの午後、よかったなぁ」と思い出したりするものです。名所を何個回ったかではなく、「その場所でどんな気持ちだったか」が残る。それも旅行の価値だと思います。

B'Hoianのゆっくり過ごせるラウンジ


とはいえ、長期旅行にもデメリットはあります


ここまで長期滞在をおすすめしてきましたが、当然、良いことばかりではありません。

まず、休みの確保。社会人なら1~2週間の休暇を確保すること自体が難しい場合があります。

次に、費用。宿泊日数が増えれば、基本的には費用も増えます。

そして、「短期間にたくさんの場所へ行きたい人」には、少し退屈に感じることもある。これは完全に好みです。毎日新しい場所へ移動したい人もいれば、一つの街でゆっくり過ごしたい人もいます。どちらが正しいわけではありません。

でも、「今まで3泊4日の旅行しかしたことがない」という方には、人生で一度くらい、「同じ街に1週間以上いる旅」を経験してみてほしいと思います。旅の見え方が、少し変わるかもしれません。


編集後記


今回の記事を書きながら、筆者自身も、「次に海外へ行くなら、もう少し長く同じ場所にいたいな」と思いました。

旅行へ行くと、つい予定を埋めてしまいます。せっかく来たんだから。ここも見たい。あれも食べたい。この観光地も外せない。

でも、何年か経って思い出すのは、意外と、有名な建物の写真ではなかったりします。

  • 朝入った小さなカフェ。
  • スーパーで見た面白い食材。
  • 道を聞いた人とのやり取り。
  • 毎朝見たホテルからの景色。

そんな、「何でもない時間」だったりします。長く滞在する旅には、その何でもない時間があります。

B'Hoianのパンフレットには、「より良く学ぶこと」から「より豊かに生きること」へ、という考え方が紹介されています。英語を達成目標そのものではなく、土地や人との時間を深く味わうためのものとして捉えている点は、今回の記事テーマともよく重なります。

  • 旅行する。
  • 英語を学ぶ。
  • 休む。
  • 人と出会う。
  • 知らない街で暮らしてみる。

これを全部、別々の予定にしなくてもいいのかもしれません。全部一緒にやってしまう。そんな旅が、これからもっと身近になったら面白いなと思います。


参考文献


  • JTB(2025)「2025年夏休み(7月15日~8月31日)の旅行動向」. リンク
  • 観光庁(2026)「インバウンド消費動向調査 2025年 年次報告書」. リンク
  • 厚生労働省(2025)「令和7年就労条件総合調査の概況」. リンク
  • Expedia(2024)「24th Annual Vacation Deprivation Report」. リンク
  • Booking.com(2025)「Travel & Sustainability Report 2025: 10 Years of Booking.com Research」. リンク
  • Zubović, V. & Petaković Ikica, E.(2026)「Quality dimensions in slow tourism: Trends and perspectives from a systematic literature review」. Economic Horizons, 28(1), 83–96. リンク
  • Wulandari, W. & Jayanti, L.(2025)「Reframing Slow Tourism in the Post-Pandemic Era: A Systematic Review and Regenerative Framework for Smart–Slow Destinations」. Journal of Tourism Sustainability, 5(5), 339–350. リンク
  • Klarin, A., Park, E., Xiao, Q. & Kim, S.(2023)「Time to transform the way we travel?: A conceptual framework for slow tourism and travel research」. Tourism Management Perspectives, 46, 101100. リンク

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